手術室で働く看護師の業務内容

看護師が働く現場には病院から介護老人保健施設まで、さまざまな種類の職場があります。そんな多岐にわたる職場のなかでも病院で働く看護師が圧倒的に多く、割合で見ると全体の7割を超えています。

しかし、病院といっても、診療科目の種類も複数にわたるため、どの部署に配属になるかにより、業務の内容は大きく異なります。今回は『手術室』の業務内容ついて見ていきましょう。

手術室においては、手術室専門の看護師を配属させている病院もあります。手術を受ける患者さんの世話をするのはもちろんですが、医療ドラマよく見かけるシーンのように手術を行うチームのメンバーとしてメスなどを医師に手渡す直接的な介助と、手術室の環境などに配慮し機器の準備を行う間接的な介助も担っているのです。

手術の内容にかかわらず看護師を分けていない病院もあれば、手術内容によって担当させる看護師を分けている病院もあります。しかし、どちらの形態においても医療機器を正確に扱えるスキルを身につけたうえで、緊急事態に対応できる適切な判断力や落ち着いた動作が求められることに違いありません。

また、手術の前に担当する患者さんのもとへ行き、患者さんの疑問を解消し不安を取り除くことも大事な役割です。実際の手術中は1分1秒の誤差が生命を左右することがあります。そのため患者さんのわずかな変化から容態を読み取っていく必要があり、強い緊張感と心のこもったケアが強いられる職場だといえます。